時は遡ること数ヶ月前。
10月も終わりに近づいてた頃。私は茨城県にいた。
その日は修学旅行の代休ということで、なにか撮ろうかと考えていた。
確認すると1両が欠車した531が水戸線経由で郡山へ配給されるようだ。
何人かと連絡を取り、撮影地を考えていたが、なかなか思いつかない。
頑張って調べてみるが、出てくるのは10年前のハンドル訓練のカット。次世代にはダメージがデカすぎる。もうライフは0よ…
なんだよ、ゲシマルと24系で単線とか。羨ましすぎだろ。
撮影地は最終的に2.3個に絞れたが、1番怖いのは草の状況であった。
沿線はなかなかの雑草の成長具合。これはマルヨして草刈りしないと撮れないか?と思い、行くか行かないか迷っていた。
そして、配給の数日前、「新治~下館草刈りされてる」というツイートを発見。
本当に草刈りしていただいた方には感謝しかないです。ありがとうございます。
ここなら光の当たり方も良いし、いけるだろうと思い、何人かに連絡。
SCWもWindyも全開露出ではないという予報を出していた。
修学旅行前はバリ晴って予報出てたじゃん。。。
怒りのあまり卓上調味料を倒しそうになったが、ぐっと我慢。
そして当日。寝坊癖のある知り合い①の起床を確認。毎回確認しないと「今起きたわ」とか言って11時くらいに起きてくるので起床確認を取るようにしてる。
眠たい目を擦りながら東北線の初電に乗車。
予想通りボックスには脚立と蓮が散乱している。考えることは同じだわな。
なんとかボックスを確保。
お互い4時間ほどしか寝ておらず、既に疲れ気味。
小山まで1時間半ほどかかるので少し仮眠を取る。
小山手前で日の出を迎えたが、あらビックリ。意外と雲が多い。
小山時点では快晴予報なのに。既に帰りたい気持ちを胸に水戸線へ乗り換える。
この時点で自信は無かった。
サラリーマン、学生、同業と共に新治駅を降り、撮影地まで歩く。
約3.5キロ、40分程度であった。
10月の末の茨城に半袖で着たことを心の底から後悔しながら前進、前進。
途中では、地元のおじいちゃんに引き留められ、何が来るか聞かれた。そこで、配給が4時間後に来ることを伝えると大変驚いていた。
仕方の無いことだ。普通の人間はそんなことはしない。"普通の人間"なら。
普通の人間ではない僕達は歩き続けた。
時は既に8時。普通なら学校の時間なのに茨城にいるぜ。気持ちいい…
既に快感を覚えながら撮影地に到着。
既に20人ほどの同業者がおり、アングル交渉。
初電には間に合わなかった知り合い②とも合流。みんなで固まって撮影できるポジションを選考する。
「配給は紐」の鉄則を守る為、できるだけサイドへ。なんとかローアン位置を確保。
ゲバを立て、知り合いと雑談したり、最終的な草刈りをしていた。
時間がたつにつれ、人がどんどん増えていき、キャパに余裕がなくなってきた。
ピン電では赤電が来たり、レチ様からのお手振り警笛を頂戴したりと幸先がいいと思ったのもつかの間。
通過1時間前に雲が噛んできた。おいおい話が違うぞ…
なんとか風のおかげで雲が抜けた。
10:42頃、列警が撮影地全体に響き、緊張が走る。
架線柱が抜けた瞬間シャッター切る。
そして、列車がゴトゴトと通過。
「おつかぁ??れぇぇぇ!!!」
これだよ。これ。
脳汁がドバァと出て快感に浸っていた。
撮影終了後はごみや忘れ物がないように声掛けをしていたのが印象的だった。
行きはあんなに遠かった駅までの道のりがすぐに感じた。
これがDENSYAパワー・・・恐ろしい。
帰りの小山駅では配給が停車していた。それにしても欠車があるとカオスだなぁ。
知り合い②は家が遠く、東北線の初電には間に合わないらしく、2本目の電車できたらしい。彼は10キロほど夜中に歩いてきたようで、お疲れの様子であった。
寄り道しながらダラダラ帰ったので家には17時過ぎに着いたが、玄関に立った瞬間、疲労と睡魔に襲われ、速攻布団へ。
楽しい一日であった。
初めて旅行記?的なのを書いてみたがどうだったただろうか。
文章力の弱さが露呈にしたがそこはご愛敬ということで。
では、また。
以上